インドのカレー
インドでは香辛料(スパイス)を混合したマサラを幅広い料理に使うため、ほとんどのインド料理が「カレー」であるように思われがちである。しかしそれは誤った認識と言える。インド人は、身の回りにあるスパイスを毎日の料理に使っているに過ぎず、彼ら自身は「カレー」なるものを作っているつもりはない。インド料理全般を「カレー」と呼ぶのは、日本料理に例えるなら、醤油や味噌を使った煮物や汁物、和え物に全て同一の名前を当てはめるような乱暴な呼び方である。ただ、旧宗主国である英国人が、彼らの料理を「curry(カレー)」と呼んでいたことから、現在では一部の料理名の英語表記に「curry」が使用されることも多い。
インド固有の言語には「curry(カレー)」という言葉はない。ただしタミル語とカンナダ語に共通で「野菜や肉」、「食事」、「おかず」を意味する「カリ」がある。それが英語のcurryとなり、マサラを使った多くの料理がその名で呼ばれるようになったとされる。
主食も地域によって異なり、北インドでは小麦粉を使ったナン・チャパーティー・ドーサなどのパン類、南インドでは米である。一口に米と言っても、地域によって米の種類や炊き方が異なる。
インドにとって「カレー」という言葉は外来語である。正確な理解はインド料理の項を参照のこと。